サポートとレジスタンスの効果的な引き方

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サポートとレジスタンスとは、典型的にはローソク足の高値(または安値)を、他のローソク足の高値や安値と結んだ際にできた水平価格ラインのことを指します。

サポートやレジスタンスは、マーケットのプライスアクションが、反転したり方向性を変えたりする時に、マーケットにピークやトラフ(谷)として形を残します。それらは、トレンドの出ているマーケットでは押し目(プルバック)として刻まれていることもあります。

サポートやレジスタンスを意識すべき理由としては、もちろんそれらが強固な壁となり、ローソク足を押し返す傾向があるからでもありますが、逆にそれらが破られた時は、仕掛けられていたバリア(ストップロスオーダー)が突破され価格に強いブレイクスルーを引き起こすからでもあります。

以下のチャートでも、ある一定の期間内に、多数のサポートとレジスタンスが見受けられます。ある時点で止まった安値(トラフ)が別の時間においてもサポートとして意識されるようなことが起きるわけです。そしてそれが破られた時に強いブレイクスルーが起きることも分かっています。

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レジスタンスとサポートの反転(レジサポ転換)

一時点でのレジスタンスがそれがブレイクされた時に、サポートに転換するといったことが起きる場合があります(これを俗に、レジサポ転換と呼ぶ)。レジサポ転換が起きた場合は、次はそのサポートが割れないように上昇トレンドに発展していくわけですが、さらに月日が継続した時に、再びレジスタンスに戻っていたりすることもあるので、必ずしもレジサポ転換は永久的ではありません。

以下に上昇トレンドの場合のレジサポ転換の例を示していますが、ブレイクされた時に、レジスタンスからサポートに転換し、上昇トレンドに発展していることが分かります。またレジスタンスがブレイクされた時は、次に起きることとしては一旦前のレジスタンスを検証する動きです。通常、長い下ひげ陽線になったりすることが多いですが、ここで押し目買いのチャンスが生まれます。フィボナッチリトレースメントを併用すると合わせてブルバックを観測できます。
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反対に下落トレンドおいてのレジサポ転換は以下のようになります。古いサポートレベルがブレイクスルーされた時の強い値動きと、後々レジスタンスへと転換していく様が確認できるかと思います。チャートに書き込む際の注意点としては、絶対に”ラインをむやみに引きすぎないこと“と、”後から見て確認できるように残しておくこと“になります。

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ついでに、ブリッシュピンバー(下髭の長い陽線)やベアリッシュピンバー(上髭の長い陰線)も覚えておきましょう。どちらもトレンド転換を示すのに有意なシグナルです。
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レジスタンスとサポートラインはプライスアクションをトレードに反映する上ではかなり重要なものです。それを引くことは誰にでもできますが、それを正確に読むためにはローソク足やエリオット波動に関して幅広い知識があった方がいいです。

とはいえ、プライスアクションによるエントリーシグナルが重要なサポートやレジスタンスレベルで形成されれば、それはかなり勝率の高いエントリーシナリオとなりえます。もっとも大切なのは、重要なサポートやレジスタンスレベル、(これをキーレジスタンス、キーサポートなどと言います)それが引けるようになることなのです。

キーレジスタンス(サポート)を意識してプライスアクションでトレードする

ピンバーなどのエントリーシグナルは、私たちにその後の相場展開を示唆してくれることが多いです。

下の例では、キーレジスタンスを破った時のブレイクアウトとそれに形成されたフェイクの例を挙げています。キーレジスタンスが破られ、多くの投資家は、買いだと判断して買っていくのですが、実は売り側の圧力に負けた場合の落胆の結果とも言えます。これをフォールスブレイクアウトと呼びます。
フォールスブレイクアウト

次のチャート例は、上昇トレンドの前のスイングハイの長い上髭陰線が示すサポートレベルからプライスアクションによってどのように取引するかを分かりやすく啓示しています。 このケースでは、サポートに対して、下髭の長いピンバーを出すことで上昇トレンドを再開させる準備ができており、先のキーサポートからその後大幅に上昇しています。
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以下のチャート例では、まずスイングハイによるサポートレベルが形成され、アウトサイドのシグナルによって売りシグナルを発動します。相場はしばらく先のキーサポートレベルでレンジになりますが、しばらくして大陰線割れし、一旦戻しますがその後本格的に下値を割っています。本格割れする前に、一旦大陰線によりサポートレベルを打診することがありますが、これを示唆シグナルと呼びます。地震の予兆をイメージして下さい。

サポートとレジスタンスを引く上で大切なこと

まずは、サポートとレジスタンスは重要な線のみに着目し、あまり引きすぎないことが大切です。ラインを引きすぎて、見にくい(醜い)チャートは理想的なトレード環境ではありません。
上記のチャートで示したように、日次レベルでのキーサポート、キーレジスタンスを意識しましょう。

また、必ずしも正確にスイングハイやスイングローで引いたラインにローソク足が触れるとは限らないということも覚えておきましょう。これは科学的ではなく、経験的に基づく結果なので、しばしば予想と反してきます。

あくまで、必ずしも相場で勝つためには、100%のトレードを目指す必要はありません。リワード:リスク比を伸ばすことを意識することが大事です。

最後に、特定のプライスアクションによるエントリーシグナルを採用するか迷ったときは、それが主要なサポート及びレジスタンスレベルで起きているかを自問してください。上のチャートで示したように、キーサポートやキーレジスタンス以外で起きているプライスアクションシグナルに関してはあまり信憑性がありません。
ピンバーやフォールスブレイクアウト、またはインサイド/アウトサイドのようなプライスアクション戦略は、マーケットにおける主要な価格動向に基づいて発せられるから意味があるのです。これに従わずただ単にローソク足のパターンを覚えるだけでは意味がないのです。

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