リスク:リワード比を考慮したトレードの秘訣

リスク/リワードを考慮しながらトレードしよう!FXでは、自己資金の大半をおよそ1〜2年以内に溶かしてしまう方が70%いるそうです。

これには多くの理由が考えられますが、私が思う最大の原因は個人投資家がリスクを管理できないことにあります。
従来の教育制度の中でも、日常的に投資におけるリスクマジメントを学ぶ機会もまずありません。

ここで、リスク/リワード比という言葉は財務上で頻用されます。簡単に言えば、マーケットにお金を投資することは高いリスクを伴い、リスクを取るならば、得られる金額は大きくする必要がある、ということになります。

たとえば、あなたが信頼する人が50万円貸して欲しいと言ってきたらあなたは彼にお金を貸しますか?彼は、1ヶ月後に60万円にして返すと言ってきています(笑)

少し、リスキーかもしれませんが、では100万円にして必ず返すと言ってきたらどうでしょうか?

あなたはもしかしたら50万円を元手に100万円稼げることを想像し、彼にお金を貸すかもしれません。このとき2:1のリスク/リワードです。

2:1の比率ならば、投資家は自分のお金を2倍にすることができます。その人が150万を申し出た場合は、比率は3:1になります。

投資はビジネスである

よく投資は、ギャンブルだという方がいますが、それは大きな間違いです。ギャンブルとの大きな違いは投資が負け方まで考えなくてはならないという点です。

つまり、投資は最初にリスクを想定し、リワード:リスク比を設定する必要があります。逆に言えば、これを戦略的にやっていない人の今までのFXはただのギャンブルです。

投資は勝率や期待値などのデータを元に収益を増やす効率さが求められます。そのためにリスクを考慮してリワード:リスク比を算出するのです。

そういう点では、投資はリアルビジネスの延長と言えるでしょう。

では先ほどのリワード:リスク比の例に関して、友達とのお金の貸し借りではなく株に変換して考えてみます。

某社の株が2500円で取引されており、最近の最高値である2900円から少し下落している状況です。あなたは、今は少し下がっているが、またすぐに過去の最高値に戻ってくると信じています。この投資に向けて50,000円用意しているので、20株を買いました。今までのあなたなら、この時点で、まずリワード:リスク比を考えてから取引しますか?

リワード:リスク比の計算

リスク:リワード比を考えて投資せよではリワード:リスク比の計算はどうすれば良いのかをご説明いたします。

といっても、かなり簡単です。期待報酬(リワード)を最大損失(リスク)の価格で除算するだけです。

上記の株の例を使えば、株式が1株あたり2500円→2900円になった場合に、20株ごと増えた400円分をかけて8000円の純利益を、最大損失額20×2500=50,000円で割れば0.16です。 つまり、あなたのリワード:リスク比は0.16:1です。すでにお気づきかと思いますが、最大損失学に対する期待報酬が小さすぎですよね。なので、明らかにこのリワード:リスク比は適切でないことがお分かりになるでしょう。

しかし、いくら個人投資家とはいえ、普通はストップロスを使います。50,000円そのまま全て損失にしてしまうことはないでしょう。

では、仮にあなたが上昇の限界を2900円に設定し、2000円をストップロス価格に設定します。仮にストップロスの注文が2000円に達れば、それを売り切って次のチャンスを探します。このとき、あなたの純利益は8000円のままですが、あなたの損失の最大値は50,000円→10,000円に下がりました、8,000/10,000 = 0.8:1です。少し、良くなっています。

ストップロス価格を今度は2,300円に引き上げ、1株当たり200円、合計で4,000円の損失を被るようにするとどうなるかというと、 8,000/4,000は2:1です。これはリターン:リスク比としては許容範囲といえます。

このときリワード:リスク比を無理に上げようとして、期待報酬の方を高く見積もってしまうのは好ましくありません。それよりも、リスクを保守的に設定することの方が望ましいです。

また、リワード:リスク比は2:1が最も最低ラインに設定されることが多いようです。中には、3:1、4:1でしか取引しない投資家もいますので、その許容範囲が人により異なるのも事実です。
(個人によってリスク許容度は異なります。バンジージャンプが好きな人もいれば、考えただけでパニック発作を起こす人もいるからです)

取引に入る前の準備

あなたは今まで無意識に、頭の中で相場での期待報酬とリスクを想定し、取引に入っていたかと思います。

ただし、その際、リワード:リスク比については考えてこなかったのではないでしょうか。ただ単に、ここは取れそうだなという予感だけで取引していたのではありませんか?

ここまで読んだあなたは、これからは以下の流れで取引を始めるようにしてください。エントリーの前に理想的なリスク:リワード比で取引できるかを考えることから始めます。

1.まずは、徹底的な銘柄のリサーチ。

2.現在の価格を基準に、期待報酬(リワード)と最大損失(リスク)を設定。

3.リワード:リスク比を計算する。

4、算出したリワード:リスク比があまりに低い場合は、ストップロスを上げて、許容できる比率まで持っていく。

5.許容できる比率を達成できない場合は、別の銘柄を探す。

その日トレードする通貨ペアを決めるには、本当はここまでしなくてはならないわけですが、多くの人はドル円や日経だけに絞ったり、トレードルールを徹底していないので相場を自分の都合のいいように解釈してトレードしています。

リワード:リスク比を計算し始めると、案外自分の許容範囲に入る銘柄を見つけ出すのが難しいことに気づくと思います。プロのトレーダーも毎日何百種類もチャートを見て、最適なリワード:リスク比で取引できる銘柄を探しているのです。

この準備段階の手間をかけずに、片っぱしからよく動いているチャートで取引するのは、非常に素人的でメリットのない取引の仕方といえます。

自分の狩場に来た獲物だけを狙うように、チャートの好きなパターン、最適なリワード:リスク比のみを選択し、トレードしていくことが非常に大事なのです。